checkers diary

活動記録

chord name:Oというもの〜特技は阿僧祇を超えて〜

君は僕の友人、Oを知っているだろうか。

わかりやすく言えば、変わらず「O(オー)」、シニカルに表すならば「汚病ん」だ。

今回はそいつについて、語ろうと思う。何せ俺が自慢したいくらいにそいつの生き様はかっけえんだ。

以下ー僕と友人のお話ー

「君はOを知ってるかい」

「ああ、知ってるとも。あいつだろ世界各地に愛を振り撒いた男のことだろ」

「いいや、違うね。違うというより、それでは彼に失礼ってもんだ。もっと大仰なことして僕たちでは語るに語れないくらいにとんでもねぇことをしたんだよ」

「へーそれじゃあ、お前は彼に詳しいわけだ」

「いや全然だ。2割くらいしか分かっていない。しかしそれでさえも情報は無限だ」

「まじか。そんなにそいつはやべーのか。ほんじゃ、7時にデリヘルが来るまで間、暫し訊かせてくれよ。Oの話を」

「いいね、それじゃあ語ってやるさ。しかし、デリヘルが来るまでの間じゃ流石に彼の全てを語ってやることは出来ない。 そうだなぁ……うん、今回は彼の特技について語ってやる」

ーーーーーーーー 「まず、Oという人物は元々は普通の男だったんだ。しかし、ある時にあれに出会い大きく変化した。それは傀儡とも言っていい」

「あれって?」

「ギャルゲーだ。彼はギャルゲーに感化されて今の状態となったのだ。望んでなったわけではない。そうなるように世界はプログラミングしていたのだ!」

「じゃあOは最初は一般人で何の変哲も無かったけど、ギャルゲーをプレイして以来、彼の何かが変わったと? それで何が変わったて言うんだ?」

「あー、そうだったね。変わったって言うのは端的に言うと行動原理のことだ。それは今の彼を形作っている基になるものだ。だから決して無視出来ない」

「面白くなってきたじゃねぇか。そんでOはどんな行動を示したんだ?」

「急かすなって。まあいい、語ってやるよ。 そうだな、まずはギャルゲーのことだ。ギャルゲーで彼は変わったと言っただろう。それは別に直ぐに変わった訳ではないんだ。何作もプレーを重ねることによって、変化していったんだ。最初の変化は10作目を超えたあたりからだ。なぜか彼は1つの選択肢に何時間も悩むことを覚えたんだ」

「どうしてだ? そんな悩むものではないだろ? 女の子の気持ちを汲み取ったら、だいたいこれだなって一択でるだろ」

「ああ、僕だったら適当に1つ選ぶ。しかし、そこがOの面白いところだ。簡単に言えば、彼は計算しているんだ。1つの選択肢ごとに世界が変わって行くのを知っているのだ。例えば、3つの選択肢のうち一番上を選んだ場合、次はどんな選択肢が来るのかなどを予測しようとしたんだ。だから多くの時間を費やした。それは未来を読んでいたとも言っていい」

「へぇーすげえなおい。何時間もの長考はそんな意図があったのか」

「まあ、その予測は正しいものかどうかはわからなかったんだけどね。でも、それから選択肢に何時間も悩むという行動を続けてから、彼に何か能力が目覚めたんだ。君は何となくわかるんじゃないかな?」

「うーん、さっきの話から察するにやっぱり、『先のことを適当に予測する』みたいなものか?」

「うんうん、大体あってるよ。そう、長い修練のあと彼は未来を予測することを覚えた。ギャルゲーで言うならば1つ目の選択肢で話の内容が全てわかり、どの選択肢がハッピーエンドなのかバッドエンドなのか理解している」

「それはもう凄すぎるし、ギャルゲーやる意味も無くなってくるよな……」

「そう。当時Oは1つ目の選択肢で話の内容が全てわかったわけだから、ギャルゲーをつまらなく感じたのかもしれない。しかし、ギャルゲーだぞ? 何か忘れてないか? ギャルゲーにとって大事なシーン、忘れてはいけないシーンだ」

「えー、なんだ? 感動シーン? いや違うな。あっ! サービスシーンか?!」

「その通り! 彼はギャルゲーそのものには飽きたもののサービスシーン(通称 エッチなシーン)の未来予測はたいへん入念に行った。そして未来予測と同時並行である技を生み出したのだ!! これが彼の数ある特技の記念すべき1つになるものだ!」

「その名も?」

未来オナニー

ガチャリ。

玄関の扉が開かれた。どうやらデリヘルが来たようだ。

「それじゃあ、本日のお話はこの辺で」

「いやー面白かったぜ。また聞かせてくれよ」

「オッケー。じゃもう帰るよ。デリヘル嬢さんにも申し訳ないし」

と言って彼の家からお暇した。

彼の話はこれだけではない。前述した通り、彼の話、偉大なる特技は阿僧祇を超えるのだ。

  • 僕は僕らしく締める。

「けど、実際は世にあまり知られてないのさ。だから僕が彼の友人として、これからも世界の片隅で今日見たく語ってやるのさ」

終__