checkers diary

活動記録

友人Jの恋愛奇譚~前途~

 

彼がダムの奥地にある小さな川で釜揚げシラスを食っていた時には既に遅かった。

 遅かったというべきか、その時にはもう、すべて終わっていたのだ。決して、彼がそのことについて思うことがあり、昨日が賞味期限の釜揚げシラスをやけ食いしていたわけではない。それでいても、状況は芳しくないのだが。

 その事を簡単に言うと、

 彼が一か月前に送ったラインが、『彼女は気づいている』という事実だ。

 

 その事実により、我々が散々議論してきた妄想が堤のように崩れていった。

 もしかしたら、彼だけに返さない理由があるのかもしれない。しかし、Jちゃんの眼は笑っていなかった。笑っているのは表情だけであり、なにがいけなかったと彼にしては珍しく過去のことを振り返っていた。

 まだ、振られたわけではない。

「なにがあかんかったんやろ。全然わからへん。実際喋った時もそういう嫌な感じはなかってんけどなー」

「喋ることが幸せで、彼女の中身を読み取る暇がなかったんじゃないか」

「いやーそんなことないって、それやったら声音に表れるって。あれは絶対理由あんねん! ……でもなぁどうしたらええんやろ」

 一度強気になったものの、真の部分ではまだ片付けられない気持ちなのか、語気にいつもの調子が含まれない。

「まったく俺もわからねえよ。」

「……」

「……」

 沈んだ会話が続いた。

 暗い気持ちを抱えながらルアーをキャストする。全然集中できない。

「どないなっとねん」

リールトラブル。

「マジでどないなっとんねん。新学期どんな面持ちして彼女にあったらええねん。不安で仕方ないわ」

 私は友人1として彼にアドバイスをしてやりたかった。俺にも経験はあった。しかし彼ほどまでに残酷なことはなかったので軽いアドバイスなど彼の前では邪魔でしかないと思った。この場にかの有名な侍がいれば笑いながら適格な答えを提示したのだろう。しかし侍は海外にいるそうだ。Jちゃんは衛星電話じゃないと今はあいつのもとへは届かねえよと言うのだから、そうなのだろう。

 なにはともあれ私は経験談に基づくアドバイスは諦めた。しかし、自分にも何か言えることがないかと模索した。結局、前回の相談を思い出し、自身の得意分野、妄想を追求することを彼に推奨したのだ。自身の無力さを悟った。

 

「」「」「」「」‥‥‥

 

 そして我々は語り合った。もし彼女が手に入った後のことを幾千通りもプランを用意し、それを発表した。

 どういう体位がいいとか、おススメの体位とか、環境トップな体位とかーー。

 それなりに無意味な語らいを続けた。

 

 しかし何度考えても状況は変わらず、彼は悩みに疲れている。だってまだ、真実はわからないのだから。事実が分かっただけで、その本質はまだわかっていない。そのことがとても引っかかり彼の道に停滞を生んでいる。

 なんだか、彼女本人はJちゃんの状況を知らないけれど、ズルい気がした。途轍もなく理不尽なことを言っているかもしれないが。

 さて、今回の話どうまとめようかと悩んでいるが、端的に纏めると【違うところで交差しているように第三者からは見えた】という話だ(自分でも何を言ってるかわからない)。???

それに、

 彼女が一言返事をするだけで、解決していたのかもしれない。

 

 ☆ブログのまとめ☆

 人間関係の難しさが伺えた。

 この二回にわたるはブログは一貫して人間関係の難しさについて微かに顕れた。

   そしてそれをみんなに伝えるためのものだった。

 

こ・れ・か・ら

 これから先はたいして興味はない。それも彼の恋愛奇譚を十分に訊けたのだから。

 なんとなくわかるーー彼の恋が今後どう転がろうともそれに間違いはないのだ。

 「彼はただの童貞じゃない、価値ある童貞だ」私はそう彼を判断した。

 

 そんな彼の進む先にバットエンドなど相応しくない。

 

 これで彼の道程はひとまずおしまいであります。

<?ambiguous end?>

 

 

追記

ほとんどがフィクションです^_^